2010年6月17日木曜日

胃カメラと梅干の種


 飲み会がずっと続いていた。少々グロッキー気味。こんな時、年に一度の健康診断がやってくる。
 そんな絶不調の状況でも、ガンマーGTPは100を切っている。血糖値、尿酸値、すべてOK。ところが胃、胃カメラで再検査をと言う指摘があった。食欲もあり、特に胃の調子が悪いわけでもない。ま、ほっとくか、と言うことにした。
 飲み会は日々続く。ある宴席でコンパニオンのオネーちゃんとたまたま胃の話になった。職業柄、彼女らは「胃」が悪い。「痛くなかったりする時の方が、危ないそうですよ」と真顔で話す。
 そういえば近頃、梅干丸呑みを怠っていた。少々大きな紀州梅でも、毎日朝に一個、丸呑みをする。何年も続けてきた。大きな容器から小鉢に10個ほど移し、常に食卓においている。毎日一個ではあるが料理で使うこともあるだろう、意外にあっという間に無くなり、頻繁に移し替え、大本の容器も空になる。ここ数ヶ月、移し替えるのが面倒になり、丸呑みをやめていた。と、言わんばかりに、梅干丸呑み健康法を実践して以来10年ほど、胃透視、で「ひっかかった」ことは無いのだが、指摘を受けることとなった。胃に絶対の自信があるときは、検査でバリウムを飲むときも、「はい、それでは残り、一気に飲んでください」と言われ、まるでビールの一気飲みのように、1秒もかけずに、ツゥーと飲み干し、スピーカーから検査官の、「良い飲みっぷりですね」とほめられた事もある。しかしこの前は、なかなか、飲み込めなかった。胃の筋力が落ちている。
 さて、胃カメラ、飲むか。20年以上も前、鹿町診療所で飲んだ。死にそうになった。俺の体はそんなに長いかい?そう言いたくなるほどに、カメラがどんどんどんどん体の奥へ奥へと押し込まれていく。オエオエオエオェ~、目汁鼻汁、情けない。遠い昔のことなのに、あの苦しみだけは鮮明で、むしろ増幅されているように思う。
 どうするか、飲むか。病気で困ったときは、病気の総合デパート、ヨシオチャンに相談することにしている。

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