2010年11月20日土曜日

久々の台湾

   キャセイ航空で福岡から約2時間半、同伴者がいればあまり苦痛を感じない範囲の時間である。この前ソウルに行った時も感じたのだが、台湾入国でも入管の手続きはスムーズでストレスを感じない。便利になったとくづくと感じる。
ホテルではレストランや一部の客室では無線LANの環境が整っていて、簡単にメールのチェックもする事が出来る。本当に便利に、そしてボーダレスになった。
ボーダレスと言う事は平準化と言う事でもある。外国らしさと言うものをあまり感じない。セブンイレブンが有り、吉野家さえある。以前来たのは10年近く前だと思うが、大きく違っているのは、ガイドの人と話しでは、中国人が非常に多くなったと言う事である。それはまたあまり喜ばしい事ではなく、中国人のマナーの悪さに辟易とした様子であった。
 台湾らしいもの、に檳榔とその販売方法がある。檳榔:ビンロウ、木のみである。「ヤシ科の常緑高木。マレーシア原産。幹は単一で,高さ20メートル近くになる。葉は長さ1~1.5メートルの羽条複葉で,柄が長く,幹頂に集まってつく。果実は長さ約5センチメートルの楕円形で黄赤色に熟す。熱帯地方では,未熟な種子に石灰をまぶしキンマの葉に包んでかむ習慣がある。」と大辞林にはある。沿道にはこの檳榔を売る屋台があり、風俗風の女性が客引きをする。一種の興奮覚醒作用があると言う事で、ドライバーが色香に誘われ購入すると言う事である。前に来た時の印象はこの檳榔売りの屋台がもっと沿道に軒を連ねていた様に思うが、随分と少なくなった。NHKの海外の話題で紹介されていたのをみた事がある。写真の女性は楊貴妃や項羽の妻の虞美人にも勝ると今台湾で有名な檳榔美人との事であった。檳榔を噛んでみた、一瞬顔が火照り胸が締め付けられる感じがした。長距離ドライバーの眠気覚ましや肉体労働者のタバコがわりとして愛用されているとの事であるが、そういいものではなかった。
 レストランの朝食の風景を見ても感じるのは欧米や日本はビジネスマン、中国は団体観光客、と言った感じである。免税店でも日本人よりも中国人の方が声もでかく購買力もある様でブランド品を大量購入していた。
 帰りは、早朝台北を出て昼に羽田空港着、セルコホームの全国総会に出した。株価も少しずつ上がり、日本経済も復活するか、ろ思いつつも、東京はあまり変った風もない。AIPECの影響で至る所に警官が立っていた。ただ厳しい警戒体制と言う風な緊張感は感じない。それでも駅周辺のコインロッカーはすべて使用禁止で、キャスター付きのバッグを引いての行動も面倒で、新宿に行ってみたが、コーヒーを飲んで早々に空港に向かった。
 活気はなくても、田舎がいい、つくづくとそう思う帰宅であった。

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