2012年3月11日日曜日

波浪注意報



妻の通知表つけも佳境に入り、家事労働削減により外食となった。子供二人をつれ、回転寿司へ。妻、長女、次男、そして僕、カウンターに一列に座り、それぞれに黙々と食べ始めた。僕と次男の前の皿がカラフルに積み上がっていく。ふと、その横、長女の方に目をやると、綺麗に色分けされ、しかも黄色と青つまり105円と135円、ささやかに重ねてある。思わず吹き出してしまった、
 僕ら世代の30歳前後の頃は、バブル絶頂で、「君は贅沢が似合う女だね」と言うことが、殺し文句と言われた。我が娘、回転寿司で105円と135円の皿を几帳面に少し積み上げ、なんとも慎ましやかである。
 堅実なのか、ひょっとして将来、君は貧乏がよく似合うと、男に食い物にされるのではなかろうかと心配になったりもする。長男の二浪が決定し、北野家族に波浪注意報、細やかな幸せは心地よい。

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