2013年2月1日金曜日

九大と東大と東工大と・・・③

 九州では九大が圧倒的かつ抜きん出た存在である。それでは東大が東京で或いは日本で圧倒的に抜きん出た地位にあるかと言えば決してそうではないようである。ちなみに理化学系のノーベル賞においては京都大学が圧倒的に多い。医学では慶応大学なども独特の存在感があり、文学ではノーベル賞候補村上春樹は早稲田、東大のトップクラスは圧倒的に天才ではあるようだが、その他の部分は正確なヒエラルキーでは無く重層構造であるようだ。ただしこうした東大でもトップに君臨できないと言う事は、もともと優秀な東大生がさらに日頃努力をしなければならないと言う事であるから、当然、この階層は進むべき方向に住み分けながら、不断に努力し能力が向上するのだろう。得てして批判される日本の教育制度、大学制度ではあるが、垣間見ると、そこそこじゃん、とも思う。で、やはり東京が刺激は多いと思う。で、子供たちにもその刺激を日々に得られる環境におきたいと思う。東大の様なトップクラスの階層では無くても、娘も然りである。
 長男は東大を受験することを決めた。長女は某女子大とその上のクラスの有力私大国際系、にチャレンジする。某女子大にはこれまでの色々な模試でA判定も出ており安心していたのだが、センター試験の不調とそれをもとにした高校の面談で、一機にマインドが萎え、恐る恐るの日々をこれから過ごすことになる。長女がこれから社会に出る、その前の訓練期間としての大学生活では対人力、コミュニケーション能力、若干の専門知識とそれを表現する語学力を鍛えなければならない。人格をズタズタにして新しく組みなおす位の事が必要で、日々の良い刺激が要る。今のままでただ大学の学問的知識が増えても、経営者的な目から見ればあまり欲しくない人材である。その環境に置くか、4年後に就職で苦労するか、自明である。今より良い環境を目指す、と言う事で長女も従来方針通り、明日から上京し、入試に臨む。一年を雌伏してでもそう進むのである。
 センター試験の難化は18歳の少年少女の心をかきむしり、各家庭で色々なドラマが繰り広げられているようである。親と子の意見の対立もあるだろう。でもこれって、楽しい事なんだ、と思えるかどうか、まずはここが分かれ道の様な気がする。

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