2013年10月25日金曜日

農機具倉庫を作る②

 パイプ倉庫のキットをセットで購入した。58,000円、高くはない。作業手順書を見ると2人で組み立てるのが標準の様である。僕の自称イグノーベル賞候補の「長男の法則」に、これはぴたりと当てはまるのだが、元来、僕はこう言うのが嫌いであるし、苦手である。。男児の成長過程で訪れる「作成(プラモデル、木工、機械いじりなど)」欲求を長男から取り上げられもしくは迫害され、次男以下はこの手の作業が苦手でざ~とした取り組みしかできない。僕の場合、この手のものが来たら、まず箱を開け、中身を出し、必要物以外は全部捨てて、すっきりとさせる。我流で作業を進める、途中で詰まる、やり直す、を繰り返す、揚句に詰まる、で捨てたものの中に設計図があるはずと探す、見つける、設計図が理解できない、どうしても分からないできない場合は販売者に電話して聞く。標準以上に時間もかかる。
 で、職業柄か、また長男の影響力を受け流す年代になったためか、そうした性分が少しずつ修正され、作成の楽しみもおぼろげに分かるようになり、まずは設計書をしっかり読むようになった。作業工程をシミュレーションし、必要なものをそろえ、作業に当たっては腰ポケットにあらゆる必要道具を収納し、手際よく、そして何事も一人で完遂する様にしている。知恵を使って、一人でやり遂げるのである。複数で作業をして船頭多くして、のああだこうだ、が我慢ならない。じっくりと考えながら、一人でやるのである。
 まず縦パイプを1本打ち込む。これを基準に長方形の形になるのだが、地面平面に縦横の直角を出すのに、三平方の定理を応用する。そして左右それぞれ6本のパイプを建てるのだが、その高さを揃えなければならない。細いパイプに水を入れ、その両端の水の高さが同じになる原理で高さを合わせていく。水盛りと言うやり方である。直角も水平も本来は2人でする作業なのではあるが、知恵を使って一人でするのである。ここまでできれば後はパイプをはめるつなぐ止める作業を設計図に基づいてやればいい。天幕をかぶせるのも、一人で何とかできた。ほぼ丸一日、なかなか満足の順調な作業の流れと出来栄えになった。男としての価値が上がったような気がした。取り敢えず自宅の外屋軒先に使いにくく縦列に押し込まれていたモア2台に管理機を格納、これから大型のテーラー、キャリーが収納される。さらに収穫物が入るスペースもあるようだ。あとで大風対策に会社で余ったサイディングで防風の盾でも作ろうかと思う。



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