2014年9月1日月曜日

踊る阿呆

 地元から出られている方の引退や日頃仲良くお付き合いをさせていただいている吉村さんの県議への転身を受けて、今年3月頃より、時にお勧めを頂き、時に叱咤され、時に懇請を受けて参りました。自分史においては末っ子が大学進学で家を離れ夫婦だけの生活になったこと、親父の葬式をしたことなど、大きな節目を通過しました。来し方を思い遣り、時の移ろいの中で、肩に力を入れることも無く静かに考えました。
 ここ数年使っている名刺の裏の自己紹介プロフィールに「選挙、もう出ないの?と問われれば、出ないことも無いと思いますが、人生の課題としての優先順位は今のところ高くないですねと答える」、と書いていました。会社の経営や子育てなどを最優先の課題として務めて来たここ10余年でありました。
 早16年。39歳のおり県議選に挑戦しました。使命感と情熱に燃え、行動力に溢れていました。政治と言う目標、30代で勝負をかけると言う誓い、だからこそ事業を興し、経済的基盤を作ることが出来ました。その時僕は、自分自身との約束を果たさなければならないという事が第一で、勝敗は二の次であったようにも思います。選挙には負けたものの、自分自身との約束はしっかりと守ることが出来、このことがその後の自分自身の生きる力を培ったようにも思います。おかげさまでの今日であります。
 僕の体の中には「政治」と言う通奏低音が常に低くしっかりとしたリズムを刻んでいます。それ以来選挙には出ていませんが、選挙に出る事、議員になる事だけが政治の表現では無く、経済活動で地域を支えることも、しっかりと子育てをすることも、内に秘めたる政治理念の表現として捉えて来ました。「政治」は僕に試練以上に学びや出会いを与えてくれました。子供が自立し、会社も事業継承が課題になるこれから、ここまでやることが出来た、やらせてもらった地域に対し「政治」でその恩返しの活動ができるとすれば、それはとてもありがたいことだと、心が落ち着きました。地域は今後ますます限界化します。農村も中心街区もともにです。地元の意見を代弁する人がいなくなると言う事を、その地域の一員として何としても克服する責務があります。それが使命であるとすれば全力で受け止めようと思います。
  江迎町が一番元気になる千灯籠が終わりました。祭って良いな、とつくづくと思います。太鼓が響きお囃子が鳴れば踊る阿呆も必要でしょう。マツリゴトには踊る阿呆が必要です。
  踊らせて頂こうと思うに至りました。追々、主張を述べさせていただきます。

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