2015年7月9日木曜日

どうなる!中核市。


 第75議案「中核市の指定に係る申出の件」と言うのが、正式な付議事件名である。要するに中核市の指定を得るための申出を総務大臣に行うことを議会において議決する、と言う事である。新聞報道のように継続審議と言う事になったのだが、中核市移行のための補正予算は通り、申出を行うことに待ったがかかった、形である。所属する緑政クラブの議長経験議員によれば、予算を通して、この議案を「継続とする」と言う事はおかしなことである、となる。これでは移行のための準備ができないではないか、と懸念する。
 そこで「中核市移行経費については、議会の審議、あるいは市民への周知等に意を用いながら予算を執行すること」との要望が付けられた。予算は通した、しかし中核市移行への申出には待ったをかけた、それでは準備のための事務作業が進まない、そこで、中核市移行に係る経費については一つ一つ議会の審議を得るように、との事である。かくして第75議案「中核市の指定に係る申出の件」はその是非を問うのではなく、「継続審議とする」ことの是非を問う事となったのである。
 そこで法学部政治学科卒の僕としては、一言物申さではおられない。一応、地方自治論は必須科目である。35年ほど前ではあるが。
「長が提出した予算を議会が議決する。議会は可決か否決するかしかできない。修正がどこまでできるかは議論のあるところで、減額修正は予算全体の内の一部の否決と言う意味において可能であるが、増額は予算発案権を侵害する恐れがある、などの議論は勉強したことがあるが、通した予算に、執行段階でいちいち議会の審議を経るようになんて予算の通し方が、あるのですか」と、何度も委員会に置いて質問をした。会派の議長経験議員も
「これは筋が悪い、理事者への嫌がらせの様なこんなことに賛成できるか」と吐き捨てる。
 佐世保市議会は33名、それぞれの会派に属し、緑政クラブ(8名)に自民党(8名)市政クラブ(5名)が保守系3派として与党的な立場となる。ただ議院内閣制ではないので理事者側への距離感はいろいろと思惑を秘めている。緑政クラブは自民党に並ぶ最大会派ではあるが、どこか仲良しクラブで、筋論、正論なのだが、なかなか意見が通せず、手練手管に煮え湯を飲まされ、保守系3派の主導権を握れず“負ける”事が多い。
 今回の「継続審議」に会派控室では非難ごうごうなのだが・・・・
続く

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