2017年10月12日木曜日

「施設再編の進め方」を問う②

問2)
ご説明の施設白書以降施設再編の取り組みが始まった後、この間に、世知原町吉井町では、現実的に再編が進んでいます。であるのに今また基本計画に「実施計画」を作ると言う屋上屋を重ねるがごとくであるが、どのような意味があるか。

回答2)
公共施設適正配置・保全基本計画では、期間や目標を設定し、これに向けた用途別またはエリア別の基本的な考え方や方向性、計画の進め方について定めました。
これに基づき、個別施設の今後のあり方、具体的な対応手段、スケジュールにつきましては、実施計画において定めることとしており、公共施設が市民生活に直結しており、将来のまちづくりにおいても重要な役割を担うことから、都市計画マスタープランにおける6エリアと圏域設定を連動させており、宇久地域を加えた7エリアそれぞれで市民との対話による検討を進めることとしております。
また、この実施計画につきましては、施設再編の検討の幅を広げるためにもエリア単位で検討することとしており、最も老朽施設が多い北部エリアから着手することとしたものです。
この北部エリアにおきましては、議員ご指摘のとおり、世知原、吉井の支所、地区公民館について、それぞれ経営戦略会議等による意思決定のもと計画を先行してすでに複合化を進めておりますが、これを除いた施設についても、それぞれ用途や地域の実情に応じて検討を進める必要があるため、市民との対話を通じて、世知原、吉井に小佐々、江迎、鹿町の5地域をまとめた北部エリア全体で検討を進めることとしております。


問3)
都市計画マスタープランの話になった。マスタープランは佐世保市を3層でとらえてある。つまり都市全体、連携エリア、そして地域。この場合では本市全体、旧北松浦の5町と言うエリア、そしてその5町それぞれの町、です。
焦眉の急務は町内で老朽化した旧役場と公民館の複合化、さらには保健センターや福祉センターと言った遊休化した施設の整理ではないか。またその事が実効性は高い。エリア別方針は基本計画で示されているので、実施計画においては地域単位で迅速に実効性を持って取り組むべきと考えるが、エリア単位で進めるのは、遅れている上にさらに遅れ、結局は実施計画作成に時間をかけるのは、実行を先に延ばすためだけの意味しかないのではないか。

回答4)
議員ご指摘のとおり、老朽化への対応や遊休施設の整理は、再編の取組みの中でも早急な解決に向けて検討を進めていくべき課題だと考えております。
一方で、人口減少と少子高齢化の進行によって、税収の減少や社会保障費が増加することにより、財政状況は更に厳しさを増すことが見込まれることから、次世代へ過大な負担を残さず、市民の皆さまが必要とされる行政サービスを継続して享受することができるように、将来的な施設の方向性を検討する必要もあるものでございます。
また、適正配置の取組みにつきましては、支所や公民館のほかスポーツ施設や子育て支援施設など、多岐にわたって見直しが必要なものがあり、その内容としては、複合化、集約化のほか施設規模の適正化も課題であると考えます。
なお、都市計画マスタープランでは、北部エリアにおける連携・調和の方針の1つとして、「吉井地域や江迎地域の行政センター周辺においては、当エリア全体を対象とした行政施設や医療施設をはじめとした都市機能の維持・集積を図る。」こととしております。
再編の取組みについても、こういった「まちづくり」の視点によるエリアごとの考え方との整合性を保つ必要があることからも、エリア単位での市民対話や検討が必要であるものと考えております。

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