2018年1月8日月曜日

12月議会一般質問「港とクルーズ船の費用対効果⑭」

問17
 旅行者が団体で動けば中国旅行会社とその系列のランドオペレーターに囲い込まれ、買い物、食事などなどいわゆる「キックバックスキーム」の商慣行に支配されますので、敢えて団体受け入れ態勢を作らない事の方が必要ではないでしょうか。農業体験が求められているでしょうか。そもそも農産物の中国国内への持ち込みはできないと思います。
 そこで提案と質問です。
今度パールシーでイタリアレストランを直営するとのことです。100席は取れるという事です。この規模の店舗であれば他にも玉屋の食堂や庄屋・牛衛門、ホテル、いろいろとあります。バス2台、100席程度の既存の商業施設を民間事業者と共に受け入れ態勢を充実させてはどうでしょう。また、コト消費であればゴルフです。バス1台40名、ゴルフなら10組、近隣5つ程のゴルフ場で対応すれば十分供給力があり、ゴルフはむしろ中国国内よりも価格は安いかもしれません。IRのカジノに先駆け佐世保競輪を楽しんでもらえば、市の財政は直接的に潤います。大型施設を新たに作るのではなく、むしろ佐世保サイズに団体を小分けにし、既存の施設を活用する事により地域経済に組み入れる事が必要ではないでしょうか。
 そう考えると、まったく九十九園跡地整備は逆行していると思うがいかがでしょうか。


《企画部長答弁》  

議員ご案内の、中国人クルーズ船観光客による所謂「爆買い」のキックバックで成り立っている現在のビジネスモデルにつきましては、船社やランドオペレーター側においても、今後は立ち行かなくなるだろうという危機感を抱いておられるように聞き及んでおります。 
 しかしながら、今後、クルーズ船観光客の自由行動が増えていくのかと申しますと、観光商工部長の答弁にもありましたとおり、船舶観光上陸許可により制度上は自由行動が可能となりましたが、寄港中の失踪のリスクもありますことから、乗客の管理が行いやすい大型バスでの周遊がまだまだ主流になるものと認識しております。 
このような状況から、ご質問をいただいておりますつくも苑跡地の観光公園につきましては、大型バスの駐車スペースを確保しつつ、「モノ消費」から「コト消費」というクルーズ観光客の新たなニーズに対応し、開放的な空間での豊かな憩いの時間や、美しい景色を見ながらの食事、観光農園における作物の収穫体験など、充実した「コト」消費の場として想定しているところです。 
これらのレストランや観光農園につきましては、近い将来年間300隻の寄港が見込まれているクルーズ船観光客の来場による収益をベースとすることで、民間事業者の資金とノウハウを生かした整備、管理運営を行うといった官民連携手法の検討を進めているところでございます。 
また、クルーズ船観光客の受け入れ先としては、つくも苑跡地のみならず、市街地へいかに誘導するかということも大変重要と考えておりますので、今後の検討作業において、その方策も含め研究を深めてまいりたいと考えております。 

観光商工部長答弁》

競輪の活用については、私からご答弁いたします。 
クルーズ船観光客の市街地への誘導につきましては、松浦公園における大型観光バス乗降場の整備やスマホ決済の導入など受入環境の整備を行うとともに、他の寄港地との差別化のできる佐世保の魅力をしっかりと届けていくことが肝要であると認識いたしております。 
なお、議員からご提案がございましたクルーズ船乗客等の佐世保競輪への取り込みにつきましては、三浦岸壁のすぐ近くに競輪場が位置し、場内における乗船客の管理も容易なことから、今後検討してまいります。

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