2018年4月12日木曜日

森林組合の合併について(3月議会一般質問⑨)

市議会一般質問:インターネット中継

●国による森林環境税の制度が始まります。県においては2012年から同様の課税がありますのでこれから二重課税にならないように整理されると思いますが、国の制度では国が徴収し、それを原資として県へ10%、残り90%が市町村へ配分されます。国から県を経由して配分されるのではなく国からダイレクトに市町村へ配分されます。先ほども述べたが森林整備に対する市町村の役割が大きくなるという事です。そうかと言ってすぐさま市町村レベルにおいて林業行政のスタッフを増強することはできない。本市に2法人ある森林組合を合併し施業能力を拡大することが急務ではないか。

●北松森林組合に取材に行った。現状における頭打ち感と攻めて佐世保との合併による規模拡大の必要性に対し、基幹的な職員さんにおいても認識が高い。

●期限を決めずに休止し冷却期間を置くというのは、合併による経営発展を目指す人たちにとっては、その意欲さえも冷ますことにはならないか。

●まさに行政が民間の活力を抑えることになっているのではないか。

●本市の次期総合計画においても「民間の活動を踏まえて行政が事業を組み立てる」と言うスタンスが示されています。

問6
部長のお立場でのご意見はここまでと思います。ここで市長に政治的に判断・決断をしていただき、佐世保・北松、二つの組合の合併に対して主体的に行動を起こしていただきたいと思うが、ご意見を伺います。
また、無期限に冷却期間を置くと言う事を了とされるのであれば、両者の比較衡量を具体的に示して頂きたい。


回答6回目:市長答弁

議員ご指摘の、2森林組合での合併で、作業能力を拡大することが、急務であるということにつきましては、先に部長が答弁しましたとおり、施業や事務の効率化を図り、経営基盤をより強固なものにするには、3森林組合での、合併が理想であると進められてきましたが、森林組合の作業能力の拡大が急務であることも、また認識しているところです。
3森林組合の合併につきましては、今後、関係市町や県、県森林連合会と連携し、3森林組合へのアプローチを試みながらも、合併が厳しい状況が続けば、やはり、合併検討会の休止期間には、一旦期限を決めリセットする必要があると考えております。
今後、本市が組合員でもある佐世保市、北松の両森林組合の意見も聞きながら進めていきたいと思います。
しばらくの間は、県や県森林組合連合会と協議を行い、整理する期間が必要となりますが、本市としましても、この時期を逃さず、各森林組合の皆様の合併への意欲を削がさないよう、助力していきたいと考えております。

   以上が用意された市長答弁ですが、実際にはさらに大きく踏み込んだ発言をしていただいています(ぜひビデオをご視聴下さい)。県よりも市との関係が大きくなる今後の森林行政においては、佐世保市の中に零細な2組合が並存していることを解消し、合併により経営力を強化することに大きな意味がある、とこれまでの3組合の合併からある意味では政策転換を表明されたということにもなります。少なくともスピードアップすることは間違いありません。

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